PPL2010参加
毎年恒例のPPLに参加。e-mobileがまさかの圏外で仕事的にやや不都合だったけど、今年も色々な話が聞けて面白かったです。運営してくださった皆様、ありがとうございました。とりあえず感想がかけそうなものだけ書いておきます。
- Towards Formal Construction of Assembly Arithmetic Functions from Pseudo-code
- 極性をもたないセッション型システム
- 自身へのチャネル渡しを含むセッション型が極性使わなくてもできるぜ!という貢献。プログラミングの世界への応用も考えると重要な成果だと思うので、個人的には一押し。別途教えてもらった所によると、この構文と型システムは推論も可能とのこと。エラーまで考えられるので、もうプロトコル記述はこの文法でよくね?
- Self Type Constructors
- オブジェクト指向言語余話
- DrSchemeのWorldティーチパックを使ったゲームの作成
- なんと高校生によるポスターとデモ発表。後生&お茶大おそるべし。DrSchemeのライブラリ(?)に「Teachpacks for How to Design Programs」というのがあるらしく、これでゲーム的なものを作ったよというお話。GUIを画面更新とキー入力とマウス入力で表現してて、簡素さといい教材的にもすばらしい。
- shift/reset による Caml Light の拡張に向けて
- 汎用的に証明木のGUIを作成する『Mikiβ』の開発
- Small-step and Big-step Semantics for Call-by-need
- small-stepとbig-stepの同値性は当然だよね?と思われていたけど、全然自明じゃなかったよ、でも証明できたよ、というお話。こういうツッコミはとても重要だとおもた。
私はソフトウェア科学会の回し者じゃないけど、PPLとかいわゆる学会って敷居が高い気がするものの、意外と得るものが多いので企業のみんなも参加するといいヨ!(予算的にはやや敷居が高いのは否めないけど)